2007年2月3日(土)

小杉陣屋と小杉御殿

神奈川県川崎市中原区小杉御殿町1-918(小杉御殿跡)
小杉陣屋町2-10-55(小泉次大夫陣屋跡)

中原街道

多摩川下流域の両岸を潤す六郷用水(丸子川・東京側)と二ヶ領用水(川崎側)は、共に、工事の任に当たった用水奉行の名を冠して次大夫堀と呼ばれている。その小泉次大夫が工事の采配をとった陣屋の跡が、等々力緑地裏手の住宅街の中にある。

次大夫陣屋跡

周囲はこの陣屋にちなんで「小杉陣屋」と呼ばれている。今風にいえば工事現場事務所なのだけれど、それが史跡になってしまう所に彼の功績の大きさを思う。水を引いて米を作る事が、今よりも幾層倍も重要だった時代の話だ。

隣町は「小杉御殿町」といい、ここも江戸時代初期に徳川将軍の御殿があった事に由来している。

御殿跡に面した中原街道は軍事的な理由からカギ形に曲がっていて、平和な田園地帯を行く人の心に不穏なさざ波を立てている。まだ戦の中心が馬や徒だった時代の遺構だ。

小杉陣屋跡 | 小杉御殿跡之碑(西明寺) | 小杉御殿跡之碑(御蔵稲荷) | 小杉御殿の説明