梅に鶯…ではなく、メジロ
東京都青梅市(マンホール)
明るい緑色をした小鳥が、花蜜を吸って梅の梢をせわしなく行き来しています。鳴き声は聞こえないけれどウグイスだと信じていたら、それはメジロだと教えられました。
そう言われてよく見れば、目のまわりがやけに白く見えます。ウグイスはもっと茶色っぽいオリーブ色で、藪のなかを好んで虫を食べるので、梅の木にとまることはないそうです。思い返せば、登山をしていると山奥でウグイスの声を聞くことがよくありましたが、近くに梅の木を見た覚えはありません。
言訳をするわけではありませんが、メジロをウグイスと間違える例は、世の中では一般的なことのようです。花札には“梅に鶯”といって紅梅にとまるメジロの絵が描かれていますが、目は赤く塗られていて、メジロではないことを主張しています。いつからそう言う絵になっているのかはわかりませんが、メジロとウグイスが混同されていることを知っての窮余の策だったのかもしれません。
とは言っても、鮮やかな緑色をしたうぐいす餡やうぐいす豆がめじろ餡やめじろ豆だったらおいしくなさそうですね。
※ 写真のカラーマンホール(青梅市)は公式のものではなく、個人が独自に着色されたものです