青柳の白木蓮
東京都国立市青柳242(青柳稲荷神社前)
初めてアメリカ西海岸に行ったとき、晴れた空を見上げて「これが唄(※)に歌われた“カリフォルニアの青い空”か!」と感激したことを覚えている。
もちろん東京にも青空はあるけれど、冬の快晴は空気が凍っていて緊張するし、桜の頃はぽかぽかとして締まりがない。夏になれば暑いうえにセミがうるさくて青空を楽しむ余裕なんてなくなってしまう。
そんな中でも、ちょうどモクレンやコブシの花が咲く頃の青空が私は好きだ。寒くもなく暑くもなく、湿度も適度ですがすがしい。その青空に、純白で清楚な白木蓮がとてもよく似合う。
青柳稲荷の参道脇に、立派な白木蓮の木を見つけて思わずシャッターを切った。今日は午前中の雨の残りで、午後になってもすっきりしない天気だったけれど、できあがった写真を見ると雲が切れてきれいな青空が映っている。ハクモクレンの花の精が、一番良いところを写真に撮ってもらおうと青空を呼び寄せたかのようだ。
※ 「カリフォルニアの青い空」 It Never Rains In Southern California (Albert Hammond, 1972)
※ 「夢のカリフォルニア」 California Dreamin' (Mamas And Papas, 1966)
※ 時期ははっきりしませんが、伐られてしまったようです