鬱金の桜
東京都杉並区久我山3-25-21(久我山中央緑地)
ソメイヨシノが終わってしまうと世間の桜熱は一気に下がってしまうが、花の方はまだまだ春の陽を浴びて輝いている。まさに黄金に輝く並木が久我山にある。
京王井の頭線久我山駅前を流れる神田川沿いの桜並木は、花の遅い八重桜で鬱金(うこん)という金色の花をつける種類だ。鬱金自体は珍しい種類ではないが、これだけまとまって咲いているのは寡聞にして見たことがない。
地元の人には毎年のことで珍しくもないのか、ちらりと見るぐらいで足早に駅へ急いでいく。みなさん、目の前の幸せを見失っちゃだめだよ。
ちなみに耳で聞くと紛らわしいけれど、ひな人形に飾るのは左近の桜、右近の橘で、本物は京都御所紫宸殿の左右に植えられている。左近桜は色の淡い山桜とサトザクラの交配種で、新宿御苑でも見ることができるそうだ。
(参考)2007年の東京の桜開花宣言は、3月20日でした。