武蔵境駅南口交番
東京都武蔵野市境南町2-2-1
交番といえば、たいていはコンパクトなものと相場が決まっている。と思いきや、JR中央線武蔵境駅前広場に建つ武蔵境駅南口交番(警視庁武蔵野警察署)は、その堂々とした巨体が目を惹く。
交番の本体(執務スペース)は標準的な大きさだが、建物側面の窓枠がそのまま前後にはみ出して大きく見える。柱だけになった側壁は、廃墟に残された残骸のようだ。あるいは、レトロフューチャーなSFに出てきそうな、キャタピラの代わりに昆虫(たとえばオケラ)の足をつけた戦車のようにも見える。
正面の警視庁マークからビームを照射しながら、のっしのっしと歩き出しそうだ。
設計は石井和紘(1984)。
※ 老朽化のため2020年に解体され建替えられました