煉瓦塀の道
東京都品川区南品川4-2-17(天龍寺) / 4-1-15(日本ペイント)
“煉瓦”は散歩のキラーアイテムだ。レンガ造りの洋館は言うに及ばず、些細なものでもあの赤茶色が目にはいるとふらふらとそっちへ足が向いてしまう。
ゼームス坂通りを北へ下ると古いレンガ塀に突き当たる。天龍寺というお寺の塀だが、一帯は京浜工業地帯の一角として古くから工場が建ち並んでいた地域で、近代化の象徴でもあるレンガはそれに関係があるようだ。
塀に沿って左(西)へ曲がってしばらく行くと、日本ペイントの工場が現れる。門のすぐ内側に古い道標が残されていて、厳つい工場の雰囲気が一気に和む。その先にまたレンガ造りの建物が見えてきた。
我が国最古の油・ワニス(ニス)工場で、洋式建造物としては品川区内で最も古いものだという。工場らしいシンプルな造りだが、やっぱり味があると思ってしまうのはレンガのポイントか。