一里塚の榎
東京都青梅市今寺2-504
話には聞いていたけれど、一里塚として機能しているエノキを見たのは初めてだ。
「機能している」とは書いたが、実際に一里(4km)の目印としてこの木を見ている人はもういないだろう。しかし、交差点に立つその姿は里程標と呼ぶにふさわしい。ケヤキのように大きくはないけれど、堂々とした姿で道行く人々を見守っている。
かたわらには七夕飾りのようにお守りをたくさんつけた竹の枝が供えられ、わらじが一つ吊してあった。
道中の安全を願うこの土地の風習なのだろうか。何とも心和む、ほのぼのとした風景を見つけてうれしくなった。
(2010/4/24追記) これは「ふせぎ(塞)のわらじ」と言い、魔除けとして村(町)はずれなどに吊すものだということです。