2007年6月10日(日)

鎮魂の碑(戦没プロ野球選手慰霊碑)

東京都文京区後楽1-3-61(21ゲート付近)

慰霊碑

巨人から戦力外通告された桑田真澄投手がアメリカのメジャーデビューを果した。39歳で現役であることもさることながら、その年でのメジャーデビューは記録的なことだ。

マンガの世界には昭和21年(1946)生れの還暦プロ野球選手がいる。昭和48年(1973)の南海ホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)入団以来ホークス一筋の「あぶさん」こと景浦安武選手だ。その名は戦前の強打者、景浦將(タイガース)にあやかったと言われている。

鎮魂の碑

実在の景浦選手は、首位打者のほか、投手として最優秀防御率を記録するなど投打に活躍し、当時の大投手沢村栄治と名勝負を繰広げたが、沢村投手同様第二次世界大戦に出征して戦死している。

この二人を含む60数名の、戦場に散ったプロ野球選手らを悼む碑が東京ドームの傍らに建てられている。桑田やあぶさんの年齢はおろか、彼らのプロ野球人生の年数にも満たない一生を燃焼し尽して彼らは去っていった。プロ野球の創世記を切開いたその栄光は、決して忘れることは出来ない。

碑文 | 追憶・石丸進一投手