2007年6月10日(日)

緊急用河川敷道路

荒川下流

総武線

荒川の河原には、車が対向で走れるような広い道がどーんと通っている。正式名称は「緊急用河川敷道路」といい、サイクリングロードではないけれど車・バイクの通行は禁止されているようだ。

現在の荒川は、人口が密集する都内の低地帯を水害から守るために北区の岩淵水門(大正13年(1924)完成)から旧荒川(現隅田川)の水を分配・迂回させたもので、当初荒川放水路と呼んでいたものが、昭和40年(1965)から正式に荒川を名乗るようになった。

緊急用河川敷道路

万が一の時には、被害は下町のゼロメートル地帯にとどまらず、地下鉄を経由して都心の各所にも大量の水が流れ込むと危惧されている。そのため荒川では、スーパー堤防の建設をはじめとする様々な対策が実施されている。また、水害以外の対策として、都内の交通網が遮断された場合には、舟運およびこの道路が緊急物資等の輸送ネットワークとして活躍する仕組だ。

自転車のアウトバーンと言いたいところだが、20km制限の標識が立っていてスピードはポタリング止まりだ。もっとも、道が広くて空が広いと、気持もゆったりしてきてスピードが出せなくなるから不思議だ。