曙橋のガウディ
東京都新宿区荒木町18-1(ハプニングタワー)
はるか昔、都庁移転のニュースを聞いたとき、昭和66年(1991)という予定日にかなり遠い未来を感じていたら、いつの間にかに完成して、それからもう15年以上になる。
長いと思った人生も10年20年はあっという間に過ぎて行き、つくばエクスプレスも六本木の再開発もあれよあれよという間に完成してしまった。平成24年(2012)完成予定の京王線地下化工事も、きっと、あっという間に終ってしまうことだろう。
ところが、ガウディの代表作として有名なサグラダ・ファミリア聖家族教会は、1882年に着工してから100年以上経つ今も建築工事が続いている。まだ完成まで20年はかかるといわれているが、すでに一部では初期の頃に完成した部分の修繕も始っており、もしかしたら永遠に未完であり続けるのかもしれない。
曙橋駅付近を走っていてガウディ風の建物を見つけた。メキシカンタイルの会社が、移転にともなって自社製品で飾った元の本社ビルをデザイナーズマンションとして貸出しているのだそうだ。周囲からかなり浮いた感じではあるけれど、サグラダ・ファミリアが完成する頃まで現役で残っていたら、風格も出て良いかもしれないとふと思った。