風景の碑
東京都あきる野市草花3484付近
平井川のふれあい橋の袂に建つ石碑には、大きく「風景」という題字が彫られている(ように見える※)。平井川の氾濫を防ぐために実施された改修工事の完成を記念して、昭和13年(1938)に当時の多西村が建てたものらしい。
しかし、なぜ「風景」なのだろう。いくぶんかすり減って読みにくくなった碑文を繰返しなぞっても、そのわけは読取れない。
おそらく、水害がなくなって昔からの風景を取戻した、と言う思いでこの題をつけたのだろうか。それから何十年も経って周囲の景観は一変してしまったけれど、村人たちの願った平和な風景(平和な生活)は形を変えながらも守られているのだと思う。
上流側の代田橋から山の方を眺める。記念碑に「風景」と彫りたくなる気持が、少しだがわかるような気がした。
※ あるいは縦書きで「景風」かもしれないし、全く違う漢字かもしれない(多分そうだろうと思う)