小宮神社
東京都あきる野市草花北小宮2981
神社の中央の大きな建物、その前でお賽銭を投げて柏手を打つところを本殿と言う人があるが、正しくは拝殿という。本殿はこの建物の後ろに、多くは鞘堂(覆い屋)と呼ばれる建物にすっぽりと覆われて安置されている。神社の建物は、普通、こうして二両編成の電車のように建っている。
あきる野の小宮神社では、この鞘堂が波板を屋根に載せた動物園の檻のような形をしている。本殿を収めるにしてはあまりに威厳のない、町工場の道具置場のような建物だ。
檻の中を覗いてみると、三面を飾る立派な彫物が見えた。秋川周辺には彫物細工が施された本殿を祀る神社が多く、こうして中を見られるように鞘堂の壁が柵や網になっている。特に文化財の指定は受けていないようだが、各神社を見比べて回るのもおもしろそうだ。
ま、うまく振舞わないと、神社の裏でごそごそと中を覗いている怪しい人になっちゃうけどね。