ナンジャモンジャの木
東京都あきる野市雨間1101(地蔵院)
東秋留橋にほど近い地蔵院の墓地の奥に、ナンジャモンジャの木が大きく枝を広げている。調布の深大寺にあるナンジャモンジャはヒトツバタゴだが、この木は鹿の子模様がまだらに付いたカゴノキだ。
そもそも「何とかの木」という名称不明の木を代表する名前なので、それぞれに違う木を指していてもおかしくはないのだが、カゴノキをこう呼ぶのは初めて聞いた。ほかにも違う木をナンジャモンジャと呼ぶ例はあるのだろうか。
カンガルーが現地語で「わからない」と言う意味(これは俗説で、本当は「跳ぶもの」)だとか、陸路では犬ぞりでしか行くことが出来ないアラスカの町ノーム(Nome)が古い地図にメモされた“name?(なんという名前?)”に由来するとか、「わからないモノ話」はいろいろあるけれど、“ナンジャモンジャ”という呼名は何とも楽しい。昔の人(一説には黄門様という説も…)の命名センスには恐れ入る。