2007年7月16日(月)

永林寺

東京都八王子市下柚木4

ヤマユリ

野猿街道が大栗川を離れて野猿峠へと登っていく途中の右手、畑や住宅の向うにこんもりとした緑が見える。こういうところには何かある、と思って行くと案の定、中世の由木城址・永林寺だった。

総門

珍しい赤門をくぐると、両側に十六羅漢像が並ぶ参道の奥に二層の三門。本堂の伽藍も立派で、山の上には三重の塔まで建っている。もう少しひなびた雰囲気を想像していたので、ちょっと驚いた。

由木城址の碑が立つ本堂裏手の高台からは多摩ニュータウン方面の眺めが良い。手前の墓地、中ほどの緑、右手には三重の塔が顔をのぞかせ、その向こうに東京都立大学(首都大学東京)とその周囲の高層マンション群が見える。その取り合せが何とも不思議な雰囲気だ。

三重の塔の近くでは、ヤマユリの大きな花が薄暗い山林の中でひときわ輝いて咲いていた。

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