2007年10月28日(日)

航空神社

神奈川県相模原市緑区川尻 (牡竜籠山)

祠

城山湖の展望台から、更に山の上へ上る階段がある。眺望を期待して登ってみると、「航空神社」と彫られた小さな祠が祀ってあった。

展望

祠の後ろに建つ碑によれば、太平洋戦争の時に墜落した二機の戦闘機の乗員を祀ってあるらしい。それがこの付近に墜ちたものなのか、たまたまこの地が選ばれて祀られたものなのか、碑文は多くを語らない。

祠はどうやら皇居の方を向いているようだ。彼らが守ろうとした帝都東京が眼下に広がっている。手前の森の中には、若者たちが集う大学キャンパスが海に浮ぶ島のように散らばり、多摩ニュータウンの向こうには都心の高層ビル群が林立して見える。

上空を飛ぶ偵察機のような視線で、小さな祠は平和になった東京の街を静かに見守っていた。

碑 文