コダチダリア
東京都小金井市梶野町1-5-35(千本木農場)
日に日に寒さが増してくるこの季節、控えめな草花が多い中で、木立ダリアだけは夏の盛りのようにすくすくと伸びて大きな花をたくさんつけている。
あたりを見下ろすような姿から別名を皇帝ダリアともいうそうだが、それにしては花の色は淡くひょろひょろとして頼りない。太陽のように強烈なダリアの仲間と言うよりは、突然変異で大きくなったコスモスのようだ。
コダチダリアを見つけた畑には「有機農法を実践しているので、悪臭やハエ、土埃の類をご容赦下さい」といった主旨の看板が立っていた。
そうそう。 オーガニック(organic)といえばおしゃれでかっこいいけれど、現場にはそういう泥臭い面もあるんだよね。
花が咲いていなければ気づかずに通り過ぎるところだった。皇帝は宣伝部長でもあったわけだ。