2008年1月30日(水)

富士塚と力石

東京都千代田区神田須田町2-25-1(柳森神社)

富士塚

神田川の岸辺にある柳森神社は、表通りから階段を下りて境内にはいる。その階段の脇に土砂崩れの跡のように見えるのが、富士塚の遺構だ。

力石

富士塚は江戸時代のものだと思ったら昭和5年(1930)の碑があって驚いた、と言うようなことを西大久保富士(鬼王神社)のところで書いたけれど、ここの富士塚はまさにその年に再建されたものだという。それも昭和35年に壊され、その残骸が境内の隅に積上げてあるというわけだ。

昭和5年に何か意味があるのかと調べてみると、最近惑星からはずされた冥王星が発見され、FIFAワールドカップの第一回が開かれた年だった。なんてことは、当時の庶民にはどうでもいい事だっただろうけど…。

そばに集められた力石の前に並べられたホタテ貝が、何とも意味深な感じだった。ホタテ貝といえばビーナス。力強い男になびく乙女を象徴しているととるのは考えすぎだろうか。

富士塚の解説板 | 力石の解説板