福生神明社の梅
東京都福生市福生1081
紅梅、白梅、しだれ梅。色々な種類の梅が、妍を競って咲乱れている。新奥多摩街道に面した福生神明社の境内は、さながら梅の木の品評会場のようだった。
それぞれの木の脇には、品種と献木した人の情報が記された看板が立っている。それによるとこれらの梅の木はここ十年ばかりの間に集められたもののようだ。奉納した人の気合が感じられる名木揃いで見ごたえがある。紅白の配分もイイ感じだ。
ちょうど今が満開の時期で、あふれんばかりの陽光を浴びて輝く花が境内を埋めつくしていた。それほど数は多くないと思うのだが、実際の何倍もの木が集った梅林を散策しているような気分になる。
観梅の人があとからあとからやってくる。地元では有名なのかもしれないが、今まで噂を聞いたこともなかった。偶然通りかかった幸運を感謝しつつ、いつまでも去りがたい思いを振切って帰路についた。