2008年3月31日−4月5日

全米日系人博物館

Japanese American National Museum
100 North Central Avenue, Los Angeles California

全米日系人博物館

それが法律で定められているのか慣例なのかは知らないが、アメリカの映画やTVドラマにグループを登場させる時には必ず白人以外のキャラクターを混ぜることになっているらしい。移民の国アメリカには世界中の人が集り、またその二世三世が立派なアメリカ市民として活躍しているからだ。

だから戦争が起ると、母国が敵国となって辛い思いをする人がいる。最近ではイスラム系へのバッシングが話題になったことがあるが、太平洋戦争の時には日系移民が強制収容所へ送られて悲しい思いをしている。

旧館

日系二世だけで構成されヨーロッパ戦線で活躍した第442連隊は、米軍の中で最も勲章を多く受けた部隊であると同時に、死傷率が群を抜いて高かったことで有名だ。一世の母国を敵として、生れた国に忠誠を誓って戦った彼らの複雑な胸中はいかばかりであっただろうか。

リトル東京にある全米日系人博物館では日系移民の歴史、なかでも第二次大戦中に乗越えてきた数々の困難についてを見ることができる。日本では見ることのできない貴重な資料だ。

現在の建物の向い側に建つ旧館は、1925年に建設された旧西本願寺羅府別院で市の歴史的建造物に指定されている。和洋折衷の不思議な建物だ。また、正面のSouth Central Ave.を少し歩いたStarbucks Coffeeの前には、数多くのユダヤ人難民を救ったことで有名な杉原千畝の像が置かれている。

杉原千畝の像