石神井城跡
東京都練馬区石神井台1-18(石神井公園)
今まで“としまえん”は豊島区にあるのだと思っていた。池袋から西武池袋線に乗って西へ行った、あのあたりが豊島区の外れかと思っていたのだ。
改めて地図を見ると豊島園駅に行くには「練馬駅」で乗換えるのに、練馬区との関係に思い至らなかったとは不覚であった。
豊島の地名は元々東京の北部を占める広い地域を指していた。律令時代の武蔵国豊島郡衙(郡役所)は、現在の北区西ヶ原にあったとされている。
としまえんの名は、その豊島の地に興った武士・豊島氏の練馬城跡にあるためにこの名が付いた。その豊島氏が鎌倉時代の後期に本拠としていたのが石神井城だ。
三宝寺池の南側には、その石神井城の土塁や空堀の跡が残っている。立派な石神井城趾の碑も建っているが、ここでは池の畔にひっそりと建つ石神井城趾史跡碑(昭和十二年)の写真を紹介しておこう。