2008年6月1日(日)

鉄砲洲浅間神社

東京都中央区湊1-6-7(鐵砲洲稲荷神社)

胎内

安藤広重の浮世絵「名所江戸百景・鉄炮洲稲荷橋湊神社」には、赤い塀で囲まれた稲荷神社の向うに雪をかぶった富士山が描かれている。昔は江戸の町のどこからでも見えたであろう富士山を、今の東京から見るのは難しくなった。

全景

その鉄砲洲稲荷神社に富士塚がある。窮屈そうにビルの陰に押込められた頂上からは、もはや霊峰富士はおろか近隣の景色も見ることはできない。

土盛りのない、熔岩だけでつくられた富士塚としては、これまでに見た中で一番大きいかもしれない。麓にはぽっかりと口を開けた御胎内、五合目の小御嶽神社、中腹には烏帽子岩らしい石碑も見えて、つくりはなかなかの正統派だ。鳥居の脇には昭和36年登拝記念と記された歌碑が建っていた。

高さ、険しさともに登り甲斐がありそうだが、正面は立派なお供物で塞がれ、ちょっとそれは憚られる雰囲気だった。

中央区教育委員会の説明板