深川八幡富士
東京都江東区富岡1-20-3(富岡八幡宮)
境内を埋める骨董市の喧騒を抜けて拝殿の裏手に回ると、静かな場所を求めて集った人たちが休憩する一角に小さな富士塚を見つけた。
熔岩を積上げた小山の上に小さな祠が載っている。傍らには富士塚を見下ろすように大きな石碑が並んでいる。別の場所に林立している相撲関係の碑と言い、ここの石碑は大きなものが多い。
左写真の「奉納」の碑は文政五年(1822)に建てられたもので、「仙臺廻船中 海上安全」と彫られていた。右の写真のように富士山が彫られているので富士塚と無関係ではないのだが、一般に見かける登山記念の碑ではないところが土地柄を表していておもしろい。
富士塚は最近再建されたもので、昔は登山ができるような大きなものだったらしい。