2008年6月28日(土)

やすらぎの水辺(矢ガモの碑)

東京都板橋区加賀1-7-13付近

やすらぎの水辺

カモを矢で撃って、食べてしまえば文句はないけれど、なまじっかその矢が刺さったまま生きているのが見つかると「動物虐待だ!」と騒ぎになる。

そういうシニカルな言い方をするとどこかから文句を言われそうだが、人間と動物とのつきあいには一筋縄ではいかない所がある。クジラの保護を訴えるグリーンピースや毛皮反対運動の人たちがいる一方で、シルク(絹糸)のために繭のまま煮られる蚕蛾や、成長する前に食べられてしまうたくさんのタラコやシラス(イワシの子)、クリスマスイブの夜に大量に売残ったトリの丸焼に心動かされることはないのだろうか、とわたしは思うのだ。

とは言っても、チューリップの花切り事件やホームレス襲撃など、相次ぐすさんだ事件には胸が痛む。矢ガモ事件もその流れにあるのかと思うと、いったいみんなどうしてしまったのだろうかと悲しい思いで一杯になる。

これも人間の性(さが)なのだろうか、それとも徐々に徐々に人間性が壊れてきているのだろうか…、と。

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