2008年7月21日(月)

東京国立博物館

東京都台東区上野公園13-9

表慶館

大噴水を前に上野公園の最奥に威厳を持って鎮座する東京国立博物館は、数多くの貴重な収蔵品と併せて、その建物も二つが重要文化財に指定されている。

本館

正面にでんと構える本館は、昭和13年(1938)開館という時代背景を色濃く映した帝冠様式(計画案・渡辺仁、実施設計・宮内省内匠寮)がなんとも重々しい雰囲気を醸している。

対照的に、その右隣に位置する表慶館(明治42年(1909)開館)は、赤坂離宮(迎賓館)も設計した片山東熊の設計による、石造りとは思えない華やかで軽やかなイメージが印象的だ。

今日は「対決−巨匠たちの日本美術」という美術展を見てきた。狩野永徳.vs.長谷川等伯、伊藤若冲.vs.曽我蕭白など、今までにない視点で構成された展示がおもしろい。この本館と表慶館も興味深い対決だ。