2008年8月3日(日)

布田郷学校跡

東京都調布市調布ヶ丘1-19(大正寺墓所入口)

布田郷学校跡碑

近代日本に学制が定められ国民皆学の学校教育が制度化されたのは明治五年(1872)のことだが、調布では既にその前年に布田郷学校が開校している。この学校は学費を徴収せず、地元有志の寄付と養豚所の利益で運営されていたという。

大正寺墓所入口

布田天神に隣接する大正寺墓所の入口に、その布田郷学校跡の碑がひっそりと建っている。

学校というのは不思議なところだ。長い一生のうちのたった数年を過しただけの場所なのに、そこはとても大切なものとして記憶され、その価値はいつまでも揺るぐことがない。それは自分の母校に対する気持であることもあるし、「学校」「学生時代」全般に対する思いでもある。

まだ学校がなかった時代に、こんな思いを感じさせるものはあったのだろうか。

夏になって甲子園の高校野球大会が始った。連日たくさんの学校名を聞き、たくさんの学生たちの顔を見て、そんなことを思った。

調布市教育委員会の説明板