2008年8月16日(土)

旧呑川緑地

東京都大田区東蒲田2-17付近 〜 大森南4-2付近

サルスベリ

夏になると、痛ましい水の事故や水害のニュースをよく耳にするようになる。川はちょっとした雨でも豹変し、人や町、田畑を呑みこんで荒れ狂うことがある。

ベンチ

呑川は、その呼名に水害の記憶を残して人々に警鐘を鳴らしている。

今ではそんな呑川も、上流は暗渠となり中流以降は無粋な溝渠となっておとなしく町を抜けていく。京浜急行の線路ををくぐってから海までは、流れが暴れることの無いよう、昭和10年(1935)に流路を直線に変えて新呑川となった。

かつての本流は埋立てられ、旧呑川緑地として市民に憩いの場を提供している。今そこには、穏やかな時間だけが流れている。

旧呑川の由来