古里附のイヌグス
東京都西多摩郡奥多摩町大字棚澤字古里附7-2
古里と書いて「こり」と読む。檜原村の人里(へんぼり)ほど難読ではないが、「ふるさと」と間違える人もいるだろう
青梅街道の古里附信号を過ぎたところで、「奥多摩巨樹の里」と書かれた標識を見つけた。傍らに建つ巨木には「都天然記念物・古里附のイヌグス」と説明がある。
確かに大きな木なのだが、標識に気がつかなければうっかり通り過ぎるところだった。青梅街道とJR青梅線に挟まれて、古木は少し弱っているように見える。幹は太いけれど、枝の広がりはこぢんまりとして元気がない。
山深い奥多摩は、日本一巨樹が多い町だという。もしこの木が歩けるならば、仲間の住む山の中に帰りたいと思っていることだろう。