2008年8月31日(日)

天使の待伏せ

東京都中央区銀座4-3-9(銀座天賞堂)

覗く顔

銀座の街角でかわいいキューピッドを見つけた。建物の陰から半分だけ顔を出して路地の奥を窺っている。

獲物

どうやらまだ恋人になれていないカップルを捜しているらしい。獲物を狙う顔つきは真剣そのものだ。

午前中の銀座はまだ人通りもまばらで、カップル候補はなかなか現れない。やっと現れた二人連れは仲睦まじく、もうキューピッドの手助けは必要ない感じだ。

なんならわたしが撃たれてあげてもいいよ、と声をかけてみたけれど、小さな背中はぴくりとも動かず全く振返るそぶりも見えなかった。

天使の作者は彫刻家の山田朝彦。1997年からずっとここで、カップル候補が通りかかるのを待っている。

※ 2019年4月に店舗が移転し、天使はビルの7Fに移りました。新店舗の入口で中を覗いている様子は、お店を襲おうとしているコソ泥みたいになってしまいました(笑)(東京都中央区銀座6-9-3 銀座AKビル7F)