2008年9月6日(土)

竹林公園

東京都東久留米市南沢1-7

ベンチ

「ただの竹林じゃん」という無かれ。これでも、新東京百景(昭和57年(1982)制定)に選ばれた、東京を代表する景観なのだ。

竹林

とはいっても、今までに見てきた竹林との違いはよくわからない。しいて言えば、崖に沿っているので回遊路に起伏があって景色がいろいろに変ること、園内に落合川へ注ぐ湧水があることが特徴だろうか。

竹林といえばかぐや姫。竹を斜めに切った姿をロケットに見立てて、「姫は月から来た宇宙人だった」と物語をSF的に解釈した例を聞いたことがある。まっすぐに伸びた竹が一様に天を突く様は、たしかに夜空へ打上げられるロケットを想起させる。

チューリップから生まれたおやゆび姫は花の国で幸せな結婚をし、かぐや姫は殿方を振払って月へ飛んでいってしまった。そんな二人の身の上に思いをはせながら、わたしは一人誰もいない竹林を逍遥するのだった。

東久留米市の説明板