小金井公園のSL
東京都小金井市関野町1-13-1
「小金井の桜」と言えば昔から玉川上水沿いの桜が有名だったが、今の花見客は小金井公園に集ってくる。皇紀2600年祝典(1940)の式典会場として建設され、その後移築された光華殿(江戸東京たてもの園ビジターセンター)前の広場は、花見の宴で埋め尽くされて立錐の余地もない。
酔っぱらいたちの喧騒から逃げ出した子供たちに人気なのが、公園の西側に置かれているSLだ。東小金井駅と武蔵小金井駅の間にある小金井公園駅という設定のホームには、客車を連結したC57型蒸気機関車が停車している。
孫たちと遊んでいるお年寄りが、なつかしそうにその車体を眺めている。カンヒザクラの鮮やかな紅色が真っ黒なSLに映えて美しい。桜とSL。旅番組に出てきそうな景色だ。
(参考)2003年の東京の桜開花宣言は、3月27日でした。