2008年9月14日(日)

交通遊園の車輌たち

東京都府中市矢崎町5-5(市民健康センター)

都電

先週、東村山市運動公園でかなり傷んだD51を見て、府中でボランティアの鉄道ファンたちが傷んだ都電車両を修復している話を思い出した。

それは市民健康センターの交通遊園に保存されている都電6000型で、数年前まではかなり悪い状態だったのだが、手弁当で集った市民たちがペンキを塗り部品を手作りしてきれいに整備されつつあるというのだ。

D51

久しぶりに訪れてみると、確かに見違えるような姿になっていた。まだ修復の途中で乗車することは出来ないけれど、作業に携わった人たちの愛情が随所に見て取れる。傍らにはその活動の記録が掲示されているのだが、そこに悲しい知らせが追加されていた。

活動の中心に立っていた鉄道博物館学芸員の岸由一郎氏が、先の岩手宮城内陸地震の犠牲となられたと言うのだ。そういえば、旅館が土砂に流されて著名な人が何人か亡くなったというニュースがあったことを思い出した。志なかばで斃れた氏のことを思うとやるせない。

今日も交通遊園には乗りもの好きの子供たちが集って笑い声が絶えない。鉄道を愛した氏は、そんな子供たちを天国から温かく見守っていてくれるのだろう。

都電6191 | D51296 | EB101