2008年11月29日(土)

銀杏畑

東京都調布市柴崎1-42

畑のイチョウ

「えぇっ!おばあちゃんも子供だったことがあるの!?」

あなたも幼き日にそんな驚きを経験したことがあるだろう。生れて初めて知る生命の神秘、と言っては大げさだが、時間は朝と夜の間でぐるぐる回っているだけではなく、積み重なって歴史となるのだと知る瞬間だ。

イチョウ畑

野川から吉祥寺方面へ行く裏道の途中に、陽を浴びて輝く銀杏畑を見つけた。

街中で見るイチョウ並木も、お寺の境内でざんざと黄葉を散らす古木も、樹齢は何年か知らないが、目につくイチョウはみな大きい。最初からその大きさでそこに聳えていたかのように思ってしまうけれど、銀杏を採るために背丈を低く抑えられてネギと一緒にちんまりと並ぶ姿を見て、やっぱりイチョウにも子供時代があるんだと微笑ましい気分になった。