音無渓谷
東京都北区王子本町1-1-1先（音無親水公園） / 本町1-6先（音無さくら緑地）
石神井川の下流は昔、滝野川あるいは音無川と呼ばれていたそうだ。付近は渓谷を成し、滝のような流れだったから滝野川と呼ばれたという。であればその流れは轟々と音を立てていただろうに、音無川とは不思議な命名だ。
水害対策で整備された流路に昔日の面影はないけれど、JR王子駅前の本郷通り（音無橋）から音無親水公園を見下ろすと、かつての音無渓谷の雰囲気をすこしだけ味わうことができるかもしれない。
石神井川下流を地図で見るとかなりグニャグニャと曲がっているが、昔はもっとジグザグだったようだ。その跡がところどころに公園となって残っている。なかでも音無さくら緑地は昔の姿をよくとどめ、吊橋や石橋も再現されていて良い雰囲気だ。