2008年11月29日(土)

王子神社のイチョウ

東京都北区王子本町1-1-12

大銀杏

音無渓谷から王子神社へと導く階段を上っていく。イチョウの落ち葉で黄色く染まった道の先を辿った視線は、自然とその上に聳える銀杏の大木を見上げている。

参道

振り仰ぐ枝枝は、こんなにたくさんの葉を落としてもなお、たくさんの葉を茂らせている。その葉の、まだ緑色を残した黄色はみずみずしく、やがて枯れ落ちていく日が予定されているとは思えない生命力を感じさせる。

長い長い年月を重ねてきた木にとって、葉を落とすことは命を枯らすことではなく、次の新しい命をつなぐいとなみの一つに過ぎない。それが鮮やかな彩りを見せるのは、われわれが歳末にイルミネーションを飾るように、彼らもこの季節を楽しんでいるということなのかもしれない。

東京都教育委員会の説明板