2008年11月29日(土)

都電のマンホール

東京都北区堀船3-30-12付近(梶原銀座商店街)

マンホール

昔の人は自分の体を基準に世界をとらえていた。たとえば、長さの単位の一つであるフィートがfoot(足)に由来しているように。

踏切

地球の大きさを基準にしたメートル法(1mは北極点から赤道までの子午線の距離の1000万分の1)ができて、人類は今までとは違う新しい世界に踏み出した。それは楽しくもあり、実は辛かったりもする。

日本語には「身の丈にあった」という言い方があるけれど、人智の及ぶ範囲というか、生理的な感覚で計れる世界というのは安心する。都電に人気があるのも、その大きさやスピードが、われわれの身の丈で計れる世界の範疇にあるからではないだろうか。

「ウィーン、ウィーン」とかわいい声を出しながら、自転車と同じぐらいのスピードで走る電車を見ていると、一緒に生きている仲間という感情が湧いて優しい気持ちが満ちてくるから不思議だ。