ヒマラヤ桜
東京都日野市高幡733(高幡不動尊)
年の瀬の高幡不動尊には、紅葉と初詣の間のぽっかりと空いた時間に手持ち無沙汰そうな参拝客がまったりとくつろぐ不思議な雰囲気が漂っていた。初詣の準備に追われる関係者たちも、それほどせっぱ詰まっている様子は見られない。
そんな境内の片隅にヒマラヤ桜が咲いていた。名前のとおりヒマラヤ原産だと言う。一瞬、峻険なエベレスト(チョモランマ)の頂上で、白銀の光を浴びて輝く満開の桜を想像したが、まさかそんなことはあり得ない。実際には、標高1100〜2300mのところに自生する常緑の野生種だそうだ(ちなみにネパールの首都カトマンズの標高は1336m)。
傍らの説明には「環境浄化木」と書かれている。なんでも二酸化窒素(NO2)の吸収同化能力がソメイヨシノの5倍ぐらい有るらしい。冬にお花見ができて環境にも良いとは気が利いている。