2006年5月3日(水)|(2012年3月13日(火)

谷中の古い木造建築

東京都台東区上野桜木2-10-6(旧吉田屋酒店)付近

カヤバ珈琲

言問通り上野桜木交差点の角に風情のある木造建築が二軒建っている。いきなり江戸東京博物館たてもの園にワープしたような気分だ。

岡埜栄泉

交差点の東側の吉田屋酒店は保存建築として移築されたものだが、西側カヤバ珈琲(左写真)はまだ現役で営業している。外観もさることながら、内装も昭和初期そのままのようなレトロな感じに心が落ち着く。(大正5年(1916)築、昭和13年(1938)創業)

最近のコーヒーショップはカタカナ名前のチェーン店ばかりで、昔ながらの「喫茶店」は壊滅状態だ。今どきの若者たちは「彼女、お茶しない?」なんて誘い方はしないのだろうけれど、哺乳壜を卒業したばかりの子供のように吸い口から飲む珈琲はもはや「お茶」ではないよね。ただ水分を補給するためだけではない+αを楽しむために、わたしは喫茶店でお茶を飲みたい。

薫り高い珈琲と心地よい音楽、居心地の良い空間にたゆたう穏やかな時間。そんなノスタルジーの話をしても、「おじさん、ナニ言ってんのかわかんな〜い」と一蹴されるのがオチだけどさ。

※ カヤバ珈琲は、2006年秋から休業していましたが、2009年9月から再開しています

※ すぐ近くの岡埜栄泉(和菓子)も雰囲気のある建物なので写真を入れ替えました。旧吉田屋酒店の写真は右下のリンク先に移しました。

文京区教育委員会の説明板(旧吉田屋酒店)