2009年1月31日(土)

いずれあやめかかきつばた

ハナショウブ

あやめを漢字に変換すると「菖蒲」ですが、「菖蒲園」は“あやめえん”ではなく“しょうぶえん”と読みます。ところが、咲いている花は園芸種の「花菖蒲(ハナショウブ)」で、端午の節句に菖蒲湯に入れるショウブはサトイモ科の薬草。花は似ても似つかぬ蒲(がま)の穂のような姿をしています。

花札には「菖蒲(アヤメ)に八橋」と言う札がありますが、これは在原業平が三河国八橋で「かきつばた」の五文字を織込んで歌を詠ったという故事(伊勢物語)に由来しているので、正しくは杜若(カキツバタ)。尾形光琳の屏風絵「燕子花図(かきつばたず)」で有名なあれです。

明治神宮御苑・菖蒲田

菖蒲の季節になると、こんなあれこれが頭の中をぐるぐる回って、も〜、わけわかんないぜ!と言うことを毎年繰り返しています。菖蒲園にはそれぞれの違いを書いた説明板が設置してあることが多く、その前にはいつも人だかりがしています。誰もが同じ思いをもっているようですね。

見分けるポイントはいくつかありますが、陸生で花の付け根に網目模様(文目=あやめ)があるのがアヤメ、水生で葉に筋がないのがカキツバタ、筋があるのがハナショウブと覚えておくと手っ取り早いようです。さらに、ハナショウブには江戸系、伊勢系、肥後系という分類がありますが、もうそこまでは手に負えません。

とりあえず、菖蒲園で見る花はみんなハナショウブだと思っておくことにしました。乱暴ですが、心安らかに鑑賞できます。