歌舞伎座
東京都中央区銀座4-12-15
演目が日本の伝統芸能だから、建物も伝統建築のように思えるけれど、歌舞伎座は戦後に建てられた鉄筋コンクリート製のビルだ。戦災で失われた岡田信一郎設計(大正13年(1924))の建物を、昭和25年(1950)に吉田五十八が修復設計して建直した。
国の登録有形文化財に指定されているこの建物に、早くも明治22年(1889)の開業から五期目の建替えが計画されている。
たまたま通りかかった今日は二月公演の初日。着物姿のご婦人や観劇ツアーらしい外国人グループなどが劇場正面でさかんに記念写真を撮り合っている。さよなら公演が始まって、歌舞伎への注目度は上がったのだろうか。
建替え案については石原都知事が「銭湯みたいで好きじゃない」と言ったとか言わなかったとかで物議を醸しているけれど、さて、2013年竣工予定という新劇場はどんなデザインになるのか楽しみだ。
※ 2010年4月28日にさよなら公演が千秋楽を迎え、30日に閉場式が行われました。