2009年2月19日(木)

三鷹事件五十年碑

東京都三鷹市上連雀3-16(上連雀すずかけ児童遊園)

三鷹事件五十年碑

学生の頃、ストライキで電車が止ると学校が休みになるのがうれしかった。まだ労働運動が盛んだった時代だ。

三鷹事件遭難犠牲者慰霊塔

それがある時期から遵法闘争というものに変わり電車が止らなくなった。きっちりと法規を守って走る教習車のために道路が渋滞するということがあるけれど、遵法闘争も法規を守って列車を運行する結果ダイヤが乱れてストライキに似た効果があるという不思議なものだった。それに効果があったのか、そもそも何のために闘っていたのか、今となっては記憶も曖昧だ。ノンポリだったわれわれは、学校が休みになるかどうかにしか興味がなかった。

JR三鷹電車区近くの児童公園に、下山事件、松川事件と並んで国鉄三大ミステリー事件の一つに挙げられる三鷹事件の記念碑を見つけた。碑文には「国家権力」「陰謀」「暗躍」などという最近ではあまり見かけなくなった言葉が踊っている。それが時代錯誤の文章なのか、それとも読んでいる自分が平和ボケしているのか。今も、わたしの心に小さな棘が残っている。

* 右の写真は、禅林寺にある三鷹事件遭難犠牲者慰霊塔(昭和三十年建立)。

碑  文