駒沢オリンピック公園のコブシ
東京都世田谷区駒沢公園1-1
コブシとハクモクレンはよく似ている。明確な違いは花の下に一枚葉っぱがついているのがコブシ、付いていないのがハクモクレンだというのだが、木の上に咲く花を確認するのは難しいときもある。
というわけで、わたしの勝手な解釈はこうだ。
手のひらで何かを包みこむような花が一斉に空へ向って咲く様子が、冬が終わり、空へ帰って行く雪の精を送り出しているように見えるのがハクモクレン。
アッパラパーと花が広がって、暖かくなって生まれ出てきた春の蝶が、喜びのあまりてんで勝手に飛び回っているように見えるのがコブシ。品種によっては当てはまらない場合もあるかもしれないけれど、自分の中ではそういうことにしている。
駒沢オリンピック公園のコブシは今が満開。大きく広げた枝いっぱいに白い花が踊っている。これが本当に蝶だったら、ちょっとすごいよね。