野川のシダレザクラ
東京都小金井市中町1-7-34付近
週の半ばにソメイヨシノが満開になり、年に一回のライトアップも終わって、もう週末には野川の桜の第一ステージは終わってしまった。それでもまだまだ楽しめるのが野川の良いところ。
川辺を彩る一面の菜の花を見ながら上流へ走っていくと、第二弾のサトザクラがちらほらと咲き始めている。もともと葉っぱと一緒に咲く花だから、まだ二〜三分咲きで葉の方が多くても違和感がない。八重の大きな花は一輪でも十分に美しい。
武蔵野公園を過ぎて、小金井新橋から天神橋までの間が、今日のクライマックスだ。両岸からしなだれかかる紅シダレが満開の時を迎えている。ソメイヨシノより花色が濃い分、春の楽しさみたいなものが感じられて気分が浮き立ってくる。
しなだれた花が藤棚のように見える道を走っても良し、真ん中の中前橋から桜に包まれるような景色を見るのも良し。河原に降りてぶらぶらと散策しながら、花の下でお弁当を食べるのも…、とにかく全てが楽しくてなかなかその場を離れることができなくなってしまう。いつもは藪の中にいるうぐいすも、今日は桜の木の上に浮かれ出てきていい声を聞かせてくれていた。
（参考）2009年の東京の桜開花宣言は、3月21日でした。