2009年5月4日(月)

武蔵野御陵

東京都八王子市長房町1833(武蔵陵墓地)

参道

今日はみどりの日。あれ、みどりの日って昭和天皇誕生日の4月29日じゃなかったっけ?そう言えば、今年は5月6日も休みになっている。

武蔵野御陵

平成19年(2007)に祝日法が変わって、4月29日は昭和の日になった。「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」日なのだそうだ。

そんなことが気になったので、陣馬山の帰りに高尾に回って昭和天皇の墓所(陵・みささぎ)である武蔵野御陵に寄ってみた。

大きな杉木立に囲まれた参道には、特別な宗教心を持っていなくても身が引き締まるような厳粛な雰囲気が漂っている。深い砂利の道は歩きにくくて、訪れる人は皆、広い道の端の硬いところを窮屈そうに歩いていく。大正天皇(多摩陵)と貞明皇后(多摩東陵)、昭和天皇(武蔵野陵)と香淳皇后(武蔵野東陵)は、それぞれ仲良く並んで森の奥に静かに眠っていた。

砂利を踏む音も吸い込まれるような静けさの中で、多摩東陵向いの藤棚に、清らかな雰囲気を演出するかのように白藤が咲いていた。