2009年5月16日(土)

川和富士

神奈川県横浜市都筑区富士見ヶ丘20(川和富士公園)
神奈川県横浜市都筑区川和町2388(八幡神社)

川和富士塚公園

川和富士塚公園の富士山はとにかく大きい。なだらかに広がった裾野と、その先にちょこんと飛び出た宝永山まで再現されている。頂上から見る360度のパノラマが素晴らしい。

浅間大神

一見、公園のアトラクションの一つのようにも見えるけれど、ちゃんとしたいわれのある富士塚のレプリカだ。ニュータウン開発によって失われたオリジナルは、ここから北西の旧地名で「伊勢森原」と言ったところにあった。

公園から西へ向かうと八幡神社に行き当たる。その社殿の後ろの林の中に、元の富士塚から移された「浅間大神」の碑が建っている。「明治廿四年四月十五日」の銘があり、追加して昭和五十二年七月にニュータウン工事のために移設したことが彫られている。隣に並んでいるのは天保十四年(1843)の銘のある大神宮の小祠。川和の昔を知る長老が、寄り集まって町の発展を見守っているという風情だ。

ところでこの碑文の「間」の字。両側からぎゅっと挟んだような面白い形をしている。言ってみればピノコの「アッチョンブリケ」。手塚治虫のブラックジャックに登場する女の子が、ビックリしたときなどにやる仕草にそっくりだ。

長老もなかなかお茶目ですなぁ。

説 明 碑