熊野堂富士
神奈川県横浜市神奈川区菅田町2713(最勝寺)
道案内に従って最勝寺に到着。向かって右手に浅間神社がある…のだが、あれ?富士塚はどこかな。
お寺の門前に戻ってみると、反対側、お寺の左手に段々畑のような山が見えた。獣道のような細い登山道の入り口に仙元大菩薩の碑。あぁ、こっちだったんだ。
登り始めてすぐに真新しい「菅田史跡 富士浅間」の碑が建っているけれど、道の跡は草の中に消えかけておぼつかない。点々と見える合目石を辿って行くと、途中から手摺りのついた稲妻状の道が現われた。
ところでこの合目石、一合目には「一之嶽 天照皇太神」と彫られていた。この調子で九合目まで神々の名前が続く。頂上には浅間神社の奥宮ではなく胎蔵界大日如来の像。ほかの富士塚とは趣向が違っておもしろい。一応、八合目の手前に食行身禄を祀った祠はあるものの、いわゆる富士講信仰より古い形を継承しているようだ。