2009年5月16日(土)

小机城址 富士仙元

神奈川県横浜市港北区小机町(小机城址市民の森)

富士仙元

鶴見川を第三京浜が横切るところで、右岸に小高い山が見える。その山を切り裂いて高速道路が南へ走っていく。山は中世の小机城跡で、道路の東側(下流側)に本丸跡がある。

本丸

城址公園入り口の自転車置き場は子供用の自転車で一杯だった。不思議に思いながら人影のない竹藪のなかを空堀跡などを見ながら進んで行くと、冠木門の建つ本丸跡で少年野球チームが練習をしていた。これぞまさに実戦練習。

子供たちの元気なかけ声をあとに急坂を下り、第三京浜のガードをくぐって反対側の山に登ると、山の上に更に人工の土盛りがあって「富士仙元大菩薩」と彫られた石碑が建っていた。側面には、文久元年(1861)の日付と、○に青の字の富士講の名が彫られている。

山頂は木々に覆われて、夏になればセミの声がうるさいことだろう。今はまだ、すぐ下を走る車の音も聞こえない、落ち葉を踏む自分の足音にも驚くような静けさがあたりを覆っていた。

小机城について