2009年5月31日(日)

九道の辻のハナキササゲ

東京都小平市小川東町2-3-1付近

ハナキササゲ

府中街道と江戸街道が交わる八坂交差点は、九道の辻といって昔からたくさんの道が集まっていたという。今もこの二つの街道のほかに、野火止用水沿いの道や斜めに交差する細い道があり、ちょっとずれて西武多摩湖線とそれに並行する多摩湖自転車道もあって周囲は道だらけだ。

ハナキササゲ

交差点の真ん中に、ハナキササゲが花を咲かせている。花は小さいけれど、たくさん集まっているので遠目にもよく目立つ。なかなか順番が回ってこない信号待ちの合間に眺めていると、いらいらした気持ちが消えて心が和む感じがする。

近くに寄って見ると、花の真ん中に模様があってシャガに似た可憐な花だ。葉っぱがハート形なのもかわいい。

残念ながら、この花も今年が見納めになった。秋には府中街道の拡幅工事のため伐採されてしまうのだそうだ。向いの病院の前に立つ女の子の銅像が、お別れの歌を歌っているように見えた。

※ 工事計画が延びて、2010年度も伐られずに花を咲かせているようです。

東村山市教育委員会の標柱(九道の辻) | ハナキササゲについて