2009年6月28日(日)

共同溝展示室(K-Museum)

東京都江東区有明3-1-10

ファイバーウェイブ

ビッグサイトやテニスの森がある有明と、いつも賑やかなお台場の真ん中あたり、真空地帯のように取り残された夢の大橋のたもとに不思議な建物を見つけた。ソリッドな外観には似つかわしくない大きな温泉まんじゅうのような茶色い物体が屋根の上に載っている。

躯体

近づいてみると建物の前にはうねうねと波打つ広場があって、発光体らしいものを先っぽに付けた葦のようなオブジェが風に揺れていた。ぐるりはフェンスで覆われて中には入れない。入り口らしい所に書かれた文字が「共同溝展示室」と読めた。

ここは都営大江戸線飯田橋駅でも不思議な建築を見せてくれた渡辺誠が、1996年に設計したK-Museumという展示館だ。地中化された電線やガス管などをまとめて通す共同溝を見学することが出来たのだが、その地味さゆえに人気が無く2001年から無期休館している。斬新なデザインは、中止された世界都市博のために設計されたらしい。葦のように見えたのは「ファイバーウェイブ」という環境彫刻なのだそうだ。

橋の下に降りてみると、建物の半分が運河に突出した様子が砲台のように見えた。ビーム砲の照準の先には今、ガンダムの建設が進んでいる…。

潮風公園のガンダム