代官山大使館通り
東京都渋谷区猿楽町29-6（デンマーク大使館）／目黒区青葉台1-5-4（エジプト大使館）
おしゃれな街代官山の旧山手通沿いには、いくつかの大使館が集まっている。建物としては、真っ白で大きなマレーシア大使館が目立つけれど、デンマークやエジプトの大使館もおもしろい。
ヒルサイドテラスと同じ槇文彦の設計でその隣に建つデンマーク大使館（1979）には、立派なクスノキの根方に、蔓草に絡め取られたような勇者の姿が彫られた大きな石が置かれている。特に説明はないけれど、バイキングの文化と関係がある図像なのだろうか。北欧の森に迷い込んだような気分が、ちょっとした。
ピラミッドの石積みやルクソール神殿を彷彿とさせるファサードが印象的なエジプト大使館は、晴海客船ターミナルや渋谷109と同じ竹山実の設計になる（1986）。通りに面して並べられたスフィンクスや古代エジプト人の像などが、エキゾチックな雰囲気を醸し出している。南アフリカ原産のアガパンサスがちょうど見頃になっていた。