2009年7月18日(土)

雑司が谷の壁黒猫

東京都豊島区南池袋3-6周辺

電信柱

雑司ヶ谷の町のあちこちに潜んだ黒猫が、じっとこちらを見ている。電信柱の陰からも、お寺の門前の石の後ろからも。

威光稲荷堂前

わたしは黒猫が怖い。壁に塗り込められたポー(Edgar Allan Poe)の「黒猫」の、薄気味悪い啼き声が耳から離れない。あの、鋭い目で睨まれると身がすくむ。

誰がいつ描いたのかわからないけれど、町の人に愛されて、落書きではあるけれど消されずに残されてきた。この町には同じようにみんなに可愛がられていた黒猫(本物)がいたという。昨年11月に亡くなったその猫がモデルではないかという説もあるそうだ。

映画「魔女の宅急便」(監督:宮崎駿、1989)のジジのように思えばかわいくもあるけれど、やっぱりわたしは黒猫が怖い。